ER34のイグニッションコイルを「ハイスパークイグニッションコイル」へ交換
私のER34のイグニッションコイルについて、約7年間で約7万kmほど使用しましたが、特に不具合はありませんでした。
ただ、不具合が出てから交換するのも嫌なので、このタイミングで交換することにしました。
イグニッションコイルの選択について
これまでは、スプリットファイア製の「スーパーダイレクトイグニッション」を取り付けておりましたが、取り扱いのSFJ株式会社が昨年に倒産したようですので、新品を購入することができなくなりました。
そのため、他のイグニッションコイルを探すことにしました。
ER34純正のイグニッションコイルは高価なので、選択肢にはありませんでした。
購入候補品として、以下の3つがありました。
候補1:NGK製のイグニッションコイル→見送り
餅は餅屋というように、プラグメーカーであるNGK製であれば、点火系での信頼性は高いだろうと考えました。
また、ER34純正のイグニッションコイルよりも安価です。
ただし、純正と比べて点火性能がどのぐらい優れているか不明だったので、今回は購入を見送りました。
候補2:R35GT-R純正のイグニッションコイル→見送り
R35GT-R純正イグニッションコイルをER34に流用するのは、以前よりよく耳にしていました。
R35GT-R純正イグニッションコイルを取り付ける場合、取り付け位置(高さ)を合わせるために、専用のアダプターが必要となります。
専用アダプターは、色々なメーカーからリリースされていますし、自作することも可能です。
イグニッションコイルのカプラーは、無加工でポン付けできますので、流用しやすいです。
R35GT-R純正のイグニッションコイルの方が安価であり、将来的なランニングコストは安くすることが可能です。
点火性能が高い点や、取り付け位置が高いのでエンジンからの熱の影響も軽減される点もメリットです。
デメリットで言うと、プラグカバーを取り付けることできないので、ゴミや埃が溜まりやすい点です。
候補3:ハイスパークイグニッションコイル→採用
点火性能が高いとネットでも評判であるハイスパークイグニッションコイルには、以前より興味がありました。
点火性能面で言えば、R35純正の方が高いかもしれませんが、ハイスパークイグニッションコイルは純正と同形状なので、プラグカバーを取り付けることができます。
プラグホール周りもコイルで覆うことができるので、ゴミや埃が落ちにくいと思います。
今回は、R35GT-R純正での点火性能よりも、純正形状でゴミや埃が入りにくいという点を重視して、ハイスパークイグニッションコイルを選択しました。
「ハイスパークイグニッションコイルジャパン」というチューニングイグニッションコイル専門メーカーの製品で、「mature」というショップが販売代理店となっています。
今回、「mature」さんのホームページより購入しました。
購入すると、以下のような箱に入って製品が届きました。
箱の中には、イグニッションコイル本体、取付説明書、名刺サイズの製品保証書、ステッカーが入っていました。
イグニッションコイル自体は緩衝材で包まれているだけで、極めてシンプルです。
コイル自体は純正と同じ黒色ですが、正面に「HIGH SPARKS」という文字が記載されています。
ハイスパークイグニッションコイルの特徴
ハイスパークイグニッションコイルジャパンのホームページで記載されていることを抜粋します。
1.コイルについて
世界トップシェア、 欧州車各メーカーの純正コイルにも採用されているドイツ製マグネットワイヤー、更にその中でも純正にはコストの都合上採用されていない、よりグレードの高いワイヤーを使用
2.コイル保護の樹脂
コイルの心臓部を保護する樹脂類は京セラ製イグニッションコイル専用の樹脂類を使用しており、通電性・耐久性も抜群
3.品質保証
1年3万km保証(定価販売時)
スプリットファイア製のイグニッションコイルとの比較
外観の比較
基本的にはどちらも純正形状ですので、色以外では見た目にはほとんど差がありません。
強いて言えば、エンジンヘッドにボルトで共締めする取り付け部の形状が、若干違います。
ハイスパークイグニッションコイルの1次コイル抵抗値
購入時の各コイルの抵抗値を測定しておくことにしました。
もちろん、コイルごとに個体差がありますので、使用前の抵抗値を記録しておきます。
これにより、今後の交換の目安にしたいと思います。
抵抗値を測定する場合、温度により抵抗値が変化するので、極力同じ温度で測定するようにしましょう。
高温になると抵抗値が上がりますので、例えばエンジンから取り外した直後だと抵抗値が高くなります。
ちなみに、私が購入したイグニッションコイルの抵抗値は以下の通りでした。
<抵抗測定時気温:26℃>
・1番シリンダー:1.56kΩ
・2番シリンダー:1.67kΩ
・3番シリンダー:1.66kΩ
・4番シリンダー:1.69kΩ
・5番シリンダー:1.63kΩ
・6番シリンダー:1.70kΩ
ハイスパークイグニッションコイル取付時の注意点
付属の取付説明書に記載されている注意点の中でも重要だと感じた項目を抜粋しておきます。
・取付後、5~10分程度アイドリングをして、ECUの燃調の最適化を行う
・50km程度の慣らし走行を実施する
・100kmぐらいの走行後にコイルが馴染んできて体感できる
・劣化したスパークプラグへ取り付けた場合、コイルの早期劣化に繋がる
・スパークプラグの同時交換を推奨
・スパークプラグは、NGKプラミアムRXとの組み合わせが最適で、適合がない場合はNGKの他製品、または純正がよい
ハイスパークイグニッションコイルに交換後の感想
下の写真は、エンジンに取り付けた状態になります。
黒色なのでスプリットファイア製の青色より目立たないですが、プラグカバーを取り付けると分からないので、特に問題はないですね。
また、取付説明書に「推奨」と記載されていたので、スパークプラグも同時に交換しました。
スパークプラグは、いつも使用しているNGKの「IRIWAY8」です。
走行しての感想ですが、低回転のトルクが少しアップしたような感じがあります。
今までよりも踏み込む量が少なくても、車が前に進む感じがあります。
ただし、スパークプラグの新品交換を実施しているので、相乗効果による部分もあると思います。
イグニッションコイル自体の性能としては、評判通りの高い水準であると感じました。
今後、耐久性がどの程度あるのか、確認していきたいところです。