タイヤ空気圧低下の対応としてバルブコア交換作業を実施
先日より、右のフロントタイヤの空気圧が少しずつ低下するという現象が発生しました。
およそ1日で20kPaほど低下するという状態でした。
応急的には、毎日タイヤにエアを入れることで対応していましたが、以下の順番で空気圧低下の原因を確認していくことにしました。
空気圧低下の原因確認
①TPMSセンサーの不具合
他の場所のTPMSセンサーと交換してみましたが、同じように空気圧が低下しましたので、TPMSセンサーからのエア漏れや、TPMSセンサーの不具合で無いことは確認できました。
②タイヤのパンク
タイヤ自体を目視確認しましたが、物理的なタイヤの損傷は確認できませんでしたので、パンクはしていないようでした。
③エアバルブからの漏れ
エアバルブからの漏れとして2つの原因があり、一つはエアバルブのゴムパッキン部分の劣化、もう一つはバルブコアの劣化になります。
エアバルブのゴムパッキンも疑わしいのですが、タイヤをホイールから外す必要がありますので、まずはバルブコアの交換を実施してみます。
バルブコアの交換手順
①ジャッキアップして交換対象のタイヤを浮かせる
バルブコアを取り外すと、タイヤ内の空気圧が「0」になるので、タイヤを浮かせて作業を行います。
タイヤを車体から取り外す方法でもOKです。
②バルブコアを緩める
バルブコアを緩めるには、「虫回しドライバー」という専用工具を使用します。
先端が「コ」の字のようになっており、エアバルブ内にあるバルブコアを取り付けるために使用します。
虫回しドライバーで反時計回りに回していくと、バルブコアが緩んでいきます。
バルブコアを緩めていくと、タイヤ内の空気が抜けていきます。
少しずつゆっくりバルブコアを緩めて、タイヤ内の空気を抜いていきます。
一気に緩めると、空気圧でバルブコアが勢いよく飛び出す可能性がありますので、注意が必要です。
③バルブコアを取り外す
空気圧が「0」に近づいたら、バルブコアを完全に取り外します。
④新しいバルブコアを取り付ける
新しいバルブコアは、いくつかのメーカーから販売されていますが、私は以下の商品を購入しました。
大橋産業(BAL)の「No.1104 バルブコア スモール(B形)」になります。
新しいバルブコアを虫回しドライバーで時計回りに回して、バルブコアを取り付けます。
⑤タイヤに空気を入れる
バルブコアを取り付け後、空気を入れて完了です。
バルブコア交換後の感想
バルブコア交換後は、極端な空気圧の低下は無くなりました。
取り外した古いバルブコアと新品のバルブコアを比較してみました。
写真の上側が古いバルブコア、下側が新品のバルブコアになります。
古いバルブコアの方が、突起部分が少し短いように見えます。
この突起部分はコイルバネで弁の開閉を行うようになっているため、押した状態で弁が開き、離すとバネの力で突起部分が元に戻って、弁が閉じるようになっています。
実際に突起部分を押してみると、古いバルブコアの方は、バネの戻りが少し弱いように感じました。
コイルバネが弱って、弁が全閉になっていないため、エアが漏れていた可能性があります。
改めて、バルブコアも消耗品であるという認識を持ちました。
部品自体は安価なので、タイヤ交換ごとにバルブコアも交換するのがベストだと思いますが、タイヤを頻繁に交換する人は交換頻度を考えた方がよいと思います。
頻繁にバルブコアを交換すると、エアバルブ本体内側のバルブコアと接するネジ部分が摩耗する可能性があります。
私の感覚で言うと、車検ごと(2年に1回)ぐらいが交換サイクルとしてはベストかも、と思います。
ただし、20年以上車を所有していて、バルブコアを交換したのは今回が初めてでしたので、それなりに耐久性はあるのだと思います。
また、今回の交換で改めて思ったことは、TPMSを取り付けていたからこそ、空気圧の低下に気付けたという点です。
TPMSがなければ、かなり空気圧が下がって走行に違和感を感じるまでは、気付くことができなかったと思います。
そういう意味では、改めてTPMSの重要性を身を持って感じました。
タイヤに関するトラブル防止のためにも、TPMSは後付けでもぜひ取り付けておくことをオススメします。