雨天の「岡山国際サーキット」での走行会に参加
一昨日、岡山国際サーキットでの走行会に参加してきました。
あいにくの雨でしたが、岡山国際サーキットでの雨の中の走行は初めてなので、練習になるかなと思いました。
この時期ですので、サーキットへ向かう途中でも山の斜面に雪が残っていたり、路面が凍結していたりと、気温の低さを物語っていました。
雨の中のサーキット走行での準備
(1)車高調の減衰力の設定
雨の走行では、タイヤのグリップが低く、荷重移動がさせにくいため、減衰は低くしておきます。
私のER34には、「EDFC」が付いているので、車内から簡単に減衰調整します。
街乗りでは一番柔らかい「16」設定ですが、今回は「12」設定にしてみました。
ちなみに、ドライだと、ジムカーナで「7」設定、サーキットで「3」設定で走っています。
(2)タイヤの空気圧の設定
雨の日は、タイヤが発熱しにくいので、初期の空気圧設定もドライ時よりも高めの設定です。
この時期ですので、外気温が低いことも考慮します。
また、雨の走行で一番怖いのは、ハイドロプレーニング現象です。
ハイドロプレーニング現象とは、濡れた路面を高速走行時にタイヤと路面との間に水膜ができて水の上に浮いた状態になり、ハンドルやブレーキがきかなくなる現象です。
対策としては、まずハイドロプレーニング現象が発生しにくい状況を作ることです。
発生要因を下記にまとめてみました。
<ハイドロプレーニング現象の発生要因>
・たまっている水たまりの深さ(水たまりが深いほど危険)
・車の速度(速度が速いほど危険)
・タイヤの摩耗(タイヤの溝が少ないほど危険)
・タイヤの空気圧(適正空気圧より低いと危険)
また、車重があるほどハイドロプレーニング現象は起きにくいので、そういう意味では私の車はまだ有利な方だと思います。
極端なことを言えば、ハイドロプレーニング対策としては、タイヤの面圧が高いほうがよいので、あえて細いタイヤを履くほうが効果的です。
応急的な対策としては、タイヤの空気圧を適正空気圧よりも高くするという方法があります。
ただし、そもそものタイヤのグリップとのバランスもありますので、その辺りが難しいところです。
雨量にもよりますが、適正空気圧前後に設定するのがベストでしょうね。
もし、ハイドロプレーニング現象が発生してしまったら、ハンドル操作、ブレーキ操作、シフト操作も行わずに、タイヤのグリップが回復するのを待つしかありません。
雨の中での走行
午前中の1本目の走行は、路面状況や、どの程度タイヤがグリップするのかを確認しながら、走行です。
また、半年ぶりの岡山国際サーキットでの走行なので、コースレイアウトを思い出しながら、まずは様子見です。
外で走行の様子を見ていても、車の後ろから結構水しぶきが上がっています。
午後からの2本目の走行は、1本目で状況を確認したので、少しペースを上げてみました。
ただ、午後からの方がさらに雨量が増えている感じでしたので、路面を注意深くチェックしながら、走行です。
水たまりができていそうなところは、極力避けて走行することを意識してみました。
下の写真の「モスエス」区間は、スピードが乗る区間ですが、微妙に横Gがかかる場所なので、パーシャルスロットルで安全運転です。
雨の中で心がけたことは、以下の3点です。
・アクセルはゆっくり少しずつ開けていき、全開はストレート区間のみ
・横Gがかかっている(ハンドルが少しでも切っている状態)では、アクセルはパーシャルスロットルでリアタイヤのグリップを確認
・前を走る車との車間距離は少し多めに取っておく
前の車がスピンした場合でも、落ち着いて対応するためにドライ時より少し車間距離を取っておくと安心です。
もう少し余裕が出てくると、雨用の走行ラインを意識して走ってみてもよかったのですが、まずはタイヤのグリップと対話することを意識しましたので、ドライ時の走行ラインとほぼ同じところを走りました。
次回、雨のサーキットを走行する際には、走行ラインも意識してみたいと思います。