ER34のカーボンボンネットの純正色塗装剥がし作業
私のER34には、メーカー不明のカーボンボンネットが装着されていましたが、中古車として購入した際に、純正色で塗装してもらいました。
12年も経過すると、クリア層が剝がれて、見た目が悪くなってきました。
そこで、純正色塗装を剥がして、カーボン柄に戻すことにしました。
塗装剥がしの方法
剥離剤を使用して塗装を剥がす方法もありますが、ボンネットの材質がカーボンとFRPであり、素材を侵食する可能性もゼロではないので、地道に研磨する方法を選択しました。
基本的な手順として、荒い番手のサンドペーパーから研磨して、少しずつ番手を上げていくという、地道な研磨作業です。
以下に、実際の作業手順と進捗状況を写真でまとめましたので、手順や工数などの参考にしていただければ幸いです。
塗装剥がしの作業履歴
最初は、「120番手の耐水サンドペーパーでカーボン柄が見えるまで研磨」する作業になります。
各日の作業時間は、1時間~1時間半ぐらいの作業時間となります。
<1日目の作業後の状態>
1日目は、フードトップモールの塗装を剥がすだけで終了しました。
<2日目の作業後の状態>
<3日目の作業後の状態>
3日間の作業で、手作業ではなかなか進まないことが分かりましたので、ここで文明の利器を投入しました。
「ランダムサンダー」という電動工具になります。
「ランダムサンダー」とは、回転運動と偏心運動により、広い面積でも手早く研磨できるものです。
私は、以下の価格的にも手頃なものを用意しました。
E-VALUE「EWS-220R ランダムサンダー125mm」という製品になります。
<4日目の作業後の状態>
4日目の作業は、このランダムサンダーで作業を行いました。
純正色塗装を剥がして、その下地の白色のプラサフが所々に残っている状態まで、研磨しました。
ランダムサンダーを使用して、約2時間半ぐらい作業を行いました。
塗装が分厚い純正色塗装を剥がしてしまえば、あとは手作業でも研磨できます。
<5日目の作業後の状態>
5日目からも、「120番手の耐水サンドペーパーでカーボン柄が見えるまで研磨」する作業を行いました。
ランダムサンダーである程度研磨できているので、約1時間~1時間半で、ボンネットの半分ぐらいはカーボン柄が見えてきました。
<6日目の作業後の状態>
6日目は、約1時間半程度の作業で、残り半分のプラサフの研磨作業を行いました。これでボンネットのほとんどでカーボン柄が見えるようになりました。
<7日目の作業後の状態>
7日目は、約1時間程度の作業で、「120番手の耐水サンドペーパー」にて、磨き残し部分の研磨を行いました。
<8日目の作業後の状態>
8日目は、約1時間程度の作業で、エアロキャッチを取り外して、その付近の研磨を行いました。
<9日目の作業後の状態>
9日目は、約1時間程度の作業で、ウォッシャーノズルを取り外して、その付近の研磨を行いました。これにより、ボンネットの塗装を全て剥がすことができました。
<10日目の作業後の状態>
10日目は、「320番手の耐水サンドペーパー → 600番手の耐水サンドペーパー → 1000番手の耐水サンドペーパー」の順で研磨を行い、仕上げを行いました。
作業時間は、約1時間半程度でした。
ここまでの作業で、カーボンボンネットのクリア塗装前の研磨作業は終了です。
塗装剥がし作業後の感想
今回、純正塗装を剥がすのに要した時間は、トータルで約15時間程度でした。
最初からランダムサンダーを使用していれば、2~3時間は時間短縮できたと思います。
ただし、ランダムサンダーで研磨し過ぎて、カーボンを削ってしまってはダメなので、注意が必要です。
もし、次に実施する機会があれば、もう少しスムーズに作業はできそうな気がします。
この後の作業としては、ウレタンクリア塗装を行いますが、こちらについては、改めて記事にしたいと思います。