2年振りにNUTEC「NC-200」エアコンコンプレッサーオイル添加剤を注入
最近、私のER34でエアコンを使用する時、コンプレッサーの作動音や振動が大きく感じられるような気がしていました。
酷い時には、エアコンのオンオフ時に、エンジン回転が少し低くなることがありました。
そこで、2年振りに、エアコン添加剤であるNUTEC「NC-200」を投入することにしました。
以前にも記事にしましたが、少し追記した上で、NC-200の注入方法を備忘録として記事にしておきたいと思います。
NC-200の注入手順
(1)NC-200をエアコンガスチャージホースに取り付ける
エアコンガスチャージホースには、エアコンガスや添加剤などの缶を取り付ける「サービス缶バルブ」がありますので、こちらにNC-200を取り付けます。
この時の注意点ですが、バルブ上部のT型ネジを緩めて、バルブ内の突起部分を上へ引っ込ませておきます。
また、エアコンガスチャージホースに取り付ける前に、NC-200をよく振っておきます。
NC-200の缶の表面に「よく振ってから使用すること」と記載があります。
「サービス缶バルブ」にしっかりとNC-200が取り付けられているかを確認しておきます。
(2)車両側の低圧のサービスポートにクイックカプラーを取り付ける
エアコンチャージホースの「クイックカプラー」側を、車両側の低圧のサービスポートに取り付けます。
クイックカプラーの取り付け場所は、「L」と表示されたキャップが取り付けられている低圧側のサービスポート(赤色の矢印)になります。
ER34の場合、低圧側のサービスポートは、タービン遮熱板付近にあります。
クイックカプラーの外側部分を指で引き上げて、低圧側のサービスポートにセットします。
低圧側のサービスポートにきちんと取り付けられているかどうかは、エアコンチャージホースの圧力計の表示を確認します。
通常、エアコン作動前の状態だと、圧力計は高い数値を示しています。
(3)エアコンを作動させて、最大風量、最低温度に設定する
エアコンを作動させて、「最大風量」、「最低温度」に設定します。
説明書によっては「内気循環」にするという記載もあり、ER34の場合、「内気循環」すると風量が増しますので、そのように設定しました。
ER34のエアコンでは、最低温度は18℃になります。
エアコンを作動させると、ホースの圧力計は数値は下がります。
圧力計を確認すると、メーターが青色の範囲内のため、正常値となります。
青色の部分より低い数値を示している場合は、追加でエアコンガスを注入する必要があります。
(4)サービス缶バルブとNC-200を少し緩めてホース内の空気を抜く
以下の作業は忘れずに必ず実施しましょう。
作業方法としては、取り付けたNC-200を少し緩めて、「シュッ」とエアの漏れる音がすれば、すぐに再びNC-200を締めます。
これにより、ホース内の空気をエアコンガスで押し出すことができます。
この作業を行わずにガスを注入するとエアコンシステム内にエアが入り、エアコン本体に悪影響を及ぼす可能性があります。
(5)サービス缶バルブ上部のT型ネジを回してNC-200を注入する
サービス缶バルブ上部のT型のネジを回して締め込むと、突起によりNC-200の缶に穴を開けることができます。
ただし、そのままだとNC-200からは内容物が出てきませんので、T型ネジを少し緩めてホース内に内容物を放出させます。
NC-200が注入されている間は缶が冷たくなりますが、再び常温に戻り、缶が軽くなった時点で注入完了です。
ここでの注意点は、エアコン添加剤のオイルを注入する場合は、缶を逆さまにして注入した方がよいです。
NUTECの公式動画でも、缶を斜めに傾けた状態で注入していました。
NC-200を注入後の感想
前回同様に、その効果検証のため、温度計で吹き出し口の温度を測定しました。
<NC-200注入前>
<NC-200注入後>
エアコン吹き出し口の温度では、1℃だけ下がりました(14℃→13℃)。
前回ほど、吹き出し口の温度は下がりませんでした(2年前では吹き出し口の温度は8℃)。
エアコン自体の性能が少し落ちているのか、外気温が高すぎるのかは不明です。
また、オイルが十分に入りきらなかったことも原因かもしれません。
今回は、「NC-200」を注入後、そこそこの量のオイルがホースに残っていました(-_-;)。
次回以降のNC-200注入時の改善点
今回の作業を受けて、次回注入時には以下の2点を改善しようと思います。
①NC-200を注入する際は、缶を斜め下に傾けて行う
②ホース長の短いエアコンガスチャージホースを購入する
以上、「NC-200」などのエアコン添加剤を注入する際の参考にしていただければ幸いです。