セルスターのレーザー受信機「AL-01」をER34に取り付け
最近話題となっているスキャンレーザー式オービスへの対策として、セルスターのレーザー受信機「AL-01」を購入しました。
ここでスキャンレーザー式オービスについて、少しだけ触れておきたいと思います。
スキャンレーザー式オービスについて
オービスとは、自動のスピード取り締まり機のことで、オービスでの速度計測方式としては、従来は以下の2種類でした。
①レーダー式
走行してくる車に対して10.525GHzの電波を発射し、車に当たって跳ね返ってきた電波から速度を計測する方式です。
一般的なレーダー探知機で電波を受信することができます。
ただし、店舗などの自動ドアも同じ周波数の電波を使用していることが多く、その前を通過する時にもレーダー探知機が反応することがあります。
固定式オービスだけでなく、移動式オービスにも採用されています。
ちなみに、移動式オービスの場合、10.525GHzのXバンド以外に、24.1GHzのKバンドと呼ばれる電波で計測するタイプもあります。
②ループコイル式
道路に等間隔(3.45m)で埋設されたループコイルを用いて速度を計測する方式です。
GPS搭載で最新のオービスデータがダウンロードされているレーダー探知機でなければ、警告してくれません。
逆に言うと、道路に埋め込む必要があるので、固定式オービスのみの速度計測方式です。
少し前振りが長くなりましたが、本題のスキャンレーザー式オービスの速度計測方式です。
③スキャンレーザー式
スキャンレーザーセンサーを利用して接近する車の位置を測定することにより速度を計測する方式です。
固定式オービスとしては、あまり利用されていないようですが、最近の移動式オービスではこの計測方式のものが多いので注意が必要です。
移動式オービスだと、固定オービスのようにGPSによる登録データもないので、一般的なレーダー探知機では全く反応しません。
レーザー受信機「AL-01」について
「AL-01」は、スキャンレーザー式オービスのレーザー光を受信する専用の機器となり、他の機能はありません。
2020年の3月時点で、レーザー受信機単体の製品を取り扱っているのは、セルスター工業株式会社のみとなっています。
他社の製品は、レーザー受信機能を備えたGPSレーダー探知機になっており、それなりの金額になります。
セルスターの「AL-01」は、レーザー受信機能のみなので、比較的安価で購入することができます。
「AL-01」の同梱物について
「AL-01」を購入すると、以下の部品が入っています。
・レーザー受信機本体
・マウントベース
・ボールジョイント(ロング)
・シガーソケット用DCコード(4.5m)
・セーフティーレーダー接続コード(2m)
コードは2種類入っており、セルスターの相互通信対応レーダー探知機をお持ちの方は、「セーフティーレーダー接続コード(2m)」で電源を取ることができます。
そうでない方は、「シガーソケット用DCコード(4.5m)」でシガーソケットから電源を取ります。
私は、コムテックのレーダー探知機を使用しているので、シガーソケットから電源を取りました。
「AL-01」の取り付けについて
マウントベースを利用して取り付ける場合、ボールジョイントを短い方が長い方のどちらかを選択できます。
それぞれのボールジョイントを使用した時のイメージがどのようになるかを、比較してみました。
<短いボールジョイントを使用> <長いボールジョイントを使用>
私のER34には、メーターフードの左上辺りに、短いボールジョイントを使用して取り付けました。
取り付けるにあたり基準としたことは、以下の2点です。
①レーザー光をできるだけ受信しやすい位置にセットする
当たり前の話ですが、しっかりレーザー光を受信できなければ意味がありませんので、レーザー受信部の前に障害物が無いようにします。
ER34の場合、ワイパーブレードが障害物にならないようにセットするのがよいでしょう。
また、レーザー受信部は正面より少し左側に向けるように取り付けました。
②警告音が聞こえやすく、LEDランプ(警告ランプ)が見やすい位置にセットする
レーザー光の受信しやすさだけを考えると助手席側にセットするのもありですが、それだと警告音も聞こえにくく、LEDランプ(警告ランプ)も見えにくいので、運転席付近にセットする方が現実的です。
ただし、運転する上で視界の邪魔にならずに、かつ極力美観も損なわない場所としました。
「AL-01」に自作バイザーを取り付け
「AL-01」の上部には、LEDランプ(警告ランプ)と音量ボタンがあります。
LEDランプは、待機状態で「緑色」で、レーザー受信で「赤色」に点滅するようになっています。
日中の場合ではLEDランプの「緑色」の待機状態(電源が入っている状態)が分かりにくいのと、夜間ではフロントガラスへの映り込みを改善するために、自作バイザーを取り付けることにしました。
材料としては、以下のものを用意しました。
・エーモン製「ショックノンテープ(厚さ2.0mm)」
・カーボンシート
作り方としては、ショックノンテープをバイザーのように被せるように貼り付けて、その上からカーボンシートを貼り付けるだけです。
注意点としては、電源を取るDCソケットに被らないように取り付けます。
バイザーをセット後のLEDランプの見え方は、こんな感じです。
写真では分かりにくいかもしれませんが、日中でもLEDランプが緑色に点灯しているかどうかの判別ができます。
「AL-01」を取り付けての感想
本体サイズは、「41(W)×37.5(D)×26(H)mm」と比較的小さいので、あまり目立たずに設置することができます。
また、上で記載したように自作のバイザーをセットしましたが、純正でこのような形状の方であればいいなと思います。
肝心の性能面については、検証できていませんが、固定式のスキャンレーザー式オービスがある場所で動作テストをしてみたいと考えています。
動作テストや検証の結果は、改めて記事にしたいと思います。