ER34のスパークプラグ交換作業について
前回にスパークプラグを交換後、2万kmを超えましたので、交換することにしました。
現在使用している、NGKの「IRIWAY8」は2万kmでの交換が推奨されています。
以前にも書きましたが、私の場合は正規ではない手順での交換作業を行っておりますので、今回はそのポイントを中心に記事にしたいと思います。
スパークプラグの交換手順
(1)プラグカバーを外す
通常、プラグカバーを外すには、エンジンヘッドの上を通っているL型のインテークパイプを取り外す必要があります。
私は、そのインテークパイプを外すのが嫌なので、プラグカバーを2つに切断しています。
ただし、見た目に切断しているのが分からないように、L型のインテークパイプの真下ぐらいの部分で切断しています。
これにより、インテークパイプを外さなくてもプラグカバーを取り外すことができます。
最初に、前側のプラグカバーを外していきます。
まずは、六角穴付ボルト(下の写真の赤丸)を4本外します。
前側のプラグカバーは前方に引き抜くように取り外しますが、その際に邪魔になったブローバイホースとオイルフィラーキャップ(上の写真の黄色の矢印)を一時的に外しました。
次に、後ろ側のプラグカバーを外していきます。
本来は六角穴付ボルト4本で固定されていますが、私はボルトを取り付けておりません。
プラグカバーの上に、ホースを固定する台座とイグニッションハーネスを固定している台座があり、この台座が各々8mmの2本のボルト(下の写真の赤丸)で固定されています。
もっとも奥側はイグニッションハーネスのカプラーで隠れて見えませんので、およその位置で赤丸を入れてみました。
この合計4本の8mmボルトを取り外すと、後ろ側のプラグカバーを外すことができます。
(2)イグニッションコイルを外す
イグニッションコイルを外すには、カプラーを外して、10mmのボルトを2箇所を取り外します。
その後、イグニッションコイル本体を上へ引っ張り上げると簡単に取り外すことができます。
(3)スパークプラグを交換する
基本的には、T字のプラグレンチを使用してプラグを外します。
このタイプのプラグレンチは、ユニバーサルジョイントになっているので、真上からの作業ができなくても、斜めから作業できるのがメリットになります。
一般的には、(2)でイグニッションコイルを全て外してから、(3)のスパークプラグを1本ずつ交換していく手順だと思いますが、私の場合は前から1気筒ずつ(2)と(3)を実施していきました。
<1気筒目・2気筒目>
上に障害物が無いので、順調に交換していくことができます。
<3気筒目・4気筒目>
インテークパイプを外さない場合、3気筒目のイグニッションコイル後ろ側の10mmボルトと、4気筒目のイグニッションコイル前側の10mmボルトが回しにくいです。
そこで、下の写真の赤色の矢印のボルトを外すと、インテークパイプに繋がっている細いパイピング部分(黄色の部分)がフリーになり、作業がしやすくなります。
ボルトサイズは12mmですが、裏から回す必要があります。
そして、4気筒目にアプローチするには、タワーバーを外した方がやりやすいです。
ですが、完全に取り外すのは手間なので、アッパーマウント部分はそのままにして、バーの部分のみを跳ね上げる形でスペースを確保します。
それでもスペース的に真上から回すことができませんので、ユニバーサルジョイントを接続して斜めから回します。
エクステンションバーも使用して延長すると、さらに作業効率がよいです。
3気筒目のプラグの取り外しは、斜めからの作業になるので、ユニバーサルジョイントになっているプラグレンチの出番です。
4気筒目のプラグの取り外しは、このT字のプラグレンチでは長さが少し足りないので、ラチェットレンチにエクステンションバーで延長して16mmのソケットにて作業しました。
<5気筒目・6気筒目>
ホースやコネクターが邪魔になるので、赤色の矢印のボルトを外すことで、黄色の部分がフリーになり、作業がしやすくなります。
これにより、5気筒目と6気筒目は真上からアプローチができます。
あとは、逆の手順で全てを戻していけば、プラグ交換は完了です。
取り外したプラグの確認
せっかくなので、取り外したプラグを確認しておきたいと思います。
プラグの焼け具合としては、まずまず良い状態だと思いますが、ネジ部分のオイルの付着が気になります。
特に、3気筒目のプラグにべっとりオイルが付着していました。
今後、オイル付着の原因追及と対策を検討していきたいと思います。