ENDLESS「MX72」リアブレーキパッドの交換作業
リアのブレーキパッドについて、前回の交換から約4年(約4万キロ走行)経過しましたので、交換することにしました。
ブレーキパッドは、前回と同じく、ENDLESSの「MX72」です。
ER34は、オポーズドタイプ(いわゆる対向型)のブレーキキャリパーですので、下記の手順で交換していきます。
リアブレーキパッドの交換作業手順
(1)スライドピンを固定している針金状の留め具(写真赤色)を引き抜く
スライドピンの先端が、縫い針のように穴が開いていて、そこに留め具が刺さっているので、引き抜きます。
(2)スライドピン(写真黄色)を引き抜く
上下に2本刺さっているスライドピンを引き抜きます。
錆などで固着しているため少し動きが悪いですが、私は裏から工具で少し叩き出し、クリップを剥がす工具でこじりながら引っ張り出しました。
この時に注意点として、スライドピンを1本抜くと、ブレーキパッドを留めている十字型の金具(写真緑色)が勢いよく飛び出します。
ですので、1本目のスライドピンを抜くときは、十字型の金具を少し押さえておいたほうがよいです。
(3)古いブレーキパッドを抜き取り、ピストンを押し戻す
ブレーキパッドが減ってくると、ブレーキキャリパーのピストンが出てきているので、それを戻す作業を行います。
専用工具を使えば簡単ですが、専用工具を持っていない私は、以下のように作業を行いました。
用意する工具は、「ウォーターポンププライヤー」です。
古いブレーキパッドを抜き取る前に、ブレーキパッドとキャリパーを「ウォーターポンププライヤー」で挟み込んで、ピストンを押し戻す方法です。
手前側と奥側の両方に対して、ウォーターポンププライヤーによるピストン押し戻し作業を行います。
ブレーキパッドは交換前のものですので、少々キズがついても大丈夫ですが、キャリパー側はウエスなどでキズが付かないように保護しておきましょう。
ピストンを押し戻した後、抜き取った古いブレーキパッドです。
残量として3mm~4mmといったところでしょうか。
4年間使用してきた割には残っているほうかなと思います。
(4)古いブレーキパッドに付いていたシムを外し、新しいブレーキパッドに組み直す
ER34のリアブレーキパッドには、2枚の金属のシムが付いていましたので、清掃後、同じようにブレーキパッドに取り付けます。
(5)新しいブレーキパッドをキャリパーに装着する
新しいブレーキパッドを、キャリパーに装着した後は、ブレーキパッドを留めている十字型の金具、スライドピンを差し込み、最後にスライドピン固定の留め具を差し込んで完成です。
ブレーキパッドの交換は、それほど頻度が多い作業ではありませんので、久しぶりに行うと手順を忘れがちです。
作業自体はそんなに難しくはないですが、ブレーキは重要なパーツなので、不備があると事故にもつながります。
そのため、時間をかけて慎重に取り付け部の確認し、忘れている部品がないかなど、しっかりチェックしました。
自分で行うと色々と気付けることがあったり、メンテナンスにも役立つので、その点はよいですね。