NEVERLAND製TPMS(タイヤ空気圧監視システム)「TW402」をER34に取り付け
今回、以前から気になっていたTPMSを導入することにしました。
TPMSとは、「Tire Pressure Monitoring System」の略で、日本語では「タイヤ空気圧監視システム」となります。
アメリカやヨーロッパでは装着が義務化されているシステムであり、日本では義務化されていません。
日本ではランフラットタイヤ装着車のみがTPMSの装着が義務付けられているようで、レクサスなどの高級車では標準装備になっているようです。
タイヤのパンクや空気圧の低下によるトラブル防止のために、非常に効果的なシステムです。
もっとも、タイヤの空気圧は定期的に点検するのが本来の形ではあると思いますが。
購入したTPMSについて
今回購入したTPMSは、「NEVERLAND」製のものになり、Amazonで購入することができます。
この製品自体は非常によいのですが、唯一の難点は、説明書が英語である点です(-_-;)。
そこで、説明書の情報の一部を、以下に記載しておきたいと思いますので、参考にしてみてください。
<センサー仕様>
・動作温度:-40℃から80℃
・空気圧範囲:0~4.5Bar(450kPa)
・空気圧誤差範囲:±0.1Bar(10kPa)
・温度誤差範囲:±3℃
・動作周波数:315MHz
・電池寿命:2年
・重量:8g
・サイズ:20mm×17mm
・電池種類:CR1632
<内容物>
・モニター ×1
・センサー ×4
・六角ナット ×5
・六角レンチ ×1
・開閉レンチ ×2
・滑り止めマット ×1
・取扱説明書 ×1
・USBケーブル ×1
技術基準適合証明等について
この製品は、Amazonでの製品ページでも記載があるように、「技適承認210-136166取得」を謳っています。
実際に、総務省の電波利用ホームページで検索すると、認証を受けていることが分かります。
以下は、検索した情報の抜粋となります。
・証明の種類:相互承認(MRA)による工事設計認証
・工事設計認証番号:210-136166
・工事設計認証年月日:令和元年12月9日
・周波数:315MHz
センサー本体やモニターの裏側にも認証番号が記載されています。
以前のこの製品の周波数は、ネットで物議を醸した「433.92MHz」であったようですが、上記のように技適認証を受けて、周波数も現在の「315MHz」に変更されているようです。
センサーの取り付け方法
①エアバルブを外して、六角ナットを取り付ける
エアバルブを取り外して、まずは付属の六角ナットを時計回りに回して取り付けます。
できるだけ奥の方まで回しておきます。
②センサーを取り付ける
センサーを時計回りに回していきます。
途中で「プシュッ」とエアが漏れる音が出ますが、気にせずに回していき、エアの漏れる音が無くなり、手ではこれ以上回せないぐらいまでしっかり回します。
センサーの位置は以下の通りです。
FL:左前 FR:右前 RL:左後 RR:右後
③六角ナットを緩める方向に回してセンサーと締め合わせる
センサーの奥側にある六角ナットを緩める方向(反時計回り)に回して、センサーと締め合わせます。
こうすることで、センサーが緩んでくるのを防止しています。
「ダブルナットの締め方」の原理を利用していると思われます。
締め合わせる際には、付属の六角レンチを使用します。
モニターの操作方法
<電源のON・OFF>
モニター上部の「右側ボタンを2秒間長押し」すると、電源がONになります。
もう一度2秒間長押しすると、電源がOFFになります。
<新しいセンサーの読み込み設定>
モニター上部の「右ボタンと左ボタンを同時に2秒間長押し」すると、センサーID読み込みモードになります。
1箇所ずつモニターの対象場所が点滅するので、1箇所ずつセンサーを取り付けて読み込みを行います。
一つの読み込み・取り付けが終われば、モニター上部の「左ボタン」を押すと、次の対象場所へ移動します。
ちなみに、この製品を購入時点ではセンサーIDは読み込み済みですので、この操作は必要ありません。
モニターはそのままで、新たにセンサーのみを購入した場合には、この操作が必要になるようです。
<空気圧単位の切り替え>
モニター上部の「左ボタンを押す」と、空気圧単位が切り替わります。
1回押すたびに、「Bar」⇔「Psi」と切り替わります。
⇔
ちなみに、空気圧で使用する単位で換算するとこんな感じです。
1Bar=100kPa=1.019kgf/㎠=1.45PSI
PSIは「ポンドスクエアインチ」、Barは「バール」ですが、日本ではあまり使わない単位です。
日本では、「kgf/㎠」や「kPa」が使用されます。
<センサーの位置変更設定>
モニター上部の「左ボタンを3秒間長押し」すると、各センサーのモニターでの表示位置を変更するモードになります。
タイヤのローテーションなどを行った際に、センサーを物理的に入れ替えなくても、モニター上で位置変更を行うことができます。
各センサーがモニターのどの位置で表示されるかが決まっているので、それを変更するため操作になります。
ただし、センサー本体を移動させる方が楽だと思いますので、あまり使用する機会はないような気がします。
<警告値設定>
モニター上部の「左ボタンを6秒間長押し」すると、空気圧の警告値を変更することができます。
初期値は、低圧警告は「1.8」Bar、高圧警告は「3.2」Barとなっています。
また、温度警告値は「70℃」となっていますが、温度の警告値変更はできません。
設定された数値になると、警告音とモニターの数字が点滅して教えてくれます。
取り付けての感想
●空気圧の変化がリアルタイムに一目で分かる
運転中でも一目で分かるというのが何よりもよいです。
通常であれば、エアバルブを外してエアゲージでチェックしなければなりませんが、そんな手間もなくモニターを見れば、現在の空気圧がすぐに分かります。
空気圧が減っている状態もすぐに分かりますし、パンクなどもすぐに気付くことができるので、安心・安全です。
タイヤ空気圧の低下による事故に繋がるトラブルにも、未然に対応できそうです。
また、走行していくと、どのタイヤの空気圧がどのように変化していくかが分かりますし、タイヤ温度も表示されるので、タイヤ温度と空気圧の相関関係も何となく分かります。
●表示数値が粗目なので細かい数値把握はエアゲージが必要
単位が「Bar」の場合、表示される数字が小数点第1位までなので、細かい数値把握にはエアゲージを使用した方がよいと思います。
例えば、2.20Barから2.29Barまでの空気圧の場合、モニター表示としては「2.2Bar」の表示になります。
2.20Bar(220kPa)と2.29Bar(229kPa)とでは、だいぶ違いがありますよね。
●センサー本体が大きいため少し目立つ
エアバルブよりも大きいので、少し目立ちますが、よく見なければ気が付かないかもしれません。
TPMSの購入を考えたきっかけは、サーキット走行でタイヤ空気圧やタイヤ温度を走行中に把握したい為です。
ですので、次の機会でサーキット走行時に使用した内容を記事にしたいと思います。