ER34のシフトフィール向上のためのシフトレバー加工
先日、シフトレバーインナーブーツを交換した際に、シフトレバーを取り外しましたので、シフトフィール向上のために少し加工してみました。
一般的には、シフトレバーインナーブーツを交換する場合には、シフトレバーを取り外す必要はありません。
私のER34の場合は、過去の遺産を除去するために、シフトレバーを取り外しました。
過去の遺産とは、下の写真の赤色矢印のものです。
かなり以前に、シフトレバーのインナーゴムによるシフト操作時のグニャグニャ感を改善するために、エポキシパテでシフトレバーを固定したことがあります。
その時はダイレクト感は増したのですが、振動により固定していたパテが外れてしまい、すぐに元のシフトフィールに戻りました。
外れたパテがそのままになっており、インナーブーツの交換時に邪魔になるため、除去することにしました。
パテ除去のために、シフトレバーを車体から取り外しました。
シフトレバーの取り外し方法
シフトレバーを取り外す手順としては、それほど難しくありません。
シフトレバーの根本についている「スナップリング」(下の写真の青色矢印)を取り外せば、シフトレバーを引き上げるだけで外れてきます。
このスナップリングを取り外すには、スナップリングプライヤー、またはそれに近い工具を使用すると簡単です。
逆に言うと、こういった工具が無ければ、外すのにかなり苦労すると思います。
スナップリングプライヤーは、ネットでも安く購入できるので、工具箱に入れておくと何かを便利です。
シフトレバーを取り外して、過去の遺産であるエポキシパテをキレイに除去しました。
シフトレバーのゴム詰め加工
せっかくシフトレバーを取り外しましたので、少し加工して戻すことにしました。
シフトレバーの操作時のグニャグニャ感を少し改善するために、シフトレバーの隙間部分に10mm厚のゴムシートを詰めてみることにしました。
ただし、10mm厚だと少し厚みがあり過ぎるので、厚さを7~8mm程度に削りました。
ゴムを詰めた状態が以下の写真になります。
さらに、詰めたゴムが外れてこないようにアルミテープを貼り付けてみました。
これにより若干ではありますが、シフトレバーのグニャグニャした動きが抑制されたような感じになりました。
以前は、ここにゴムではなくエポキシパテを埋めてダイレクト感を出しましたが、ダイレクト過ぎると色々な部分に負担がかかります。
ですので、ゴムを詰めるぐらいの方が、ある程度は振動が吸収されて、バランスがよいと思います。
シフトノブを低位置に取り付け加工
以前に、NAPOLEX「LZ-51 アルミノブ」を通常よりも低い位置に取り付ける加工方法を記事にしましたが、今回はさらに低い位置に取り付けるように加工しました。
(1)シフトノブ内側をドリルで加工
シフトレバーのネジ部分をさらに奥まで入れるために、シフトノブ内側からシフトノブトップ部分に向かってドリルで穴を開けていきます。
貫通させてしまわないように、少しずつギリギリのところまで穴を開けていきます。
(2)「インサーター」というプラスチック部品を短く加工
シフトノブの中に圧入する「インサーター」は、シフトレバーのネジ部分とかみ合う部分になります。
この部分が長いままだと、シフトレバーのネジ部分が奥まで入っていきません。
このインサーターは標準状態で23mmの長さですが、これを10mmぐらいの長さに切断して短くします。
シフトレバー&シフトノブを加工後の感想
シフトノブをさらに低い位置にセットしましたので、加工前後で比較をしてみました。
<加工前> <加工後>
分かりにくいかもしれませんが、少し低くなっているように見えます。
測定はしていませんが、加工前より3mmぐらいは低い位置にセットされていると思います。
実際にシフト操作をしてみると、ストローク量は少し減ったかわりに、少し重くなっている感じがありました。
また、シフトレバーのゴム詰めの効果ですが、以前よりはグニャグニャ感が無くなりつつも、振動はしっかり吸収されているようなので、色々な部分への負担も少ないと思います。
シフトフィールは、しっかりとしたスポーティーな味付けが増して、イイ感じになりました。
現在のシフトフィールに満足していない方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。