ER34の車高調のフロント側交換作業について
先日、ER34の車高調を交換しましたので、今回はフロント側の交換作業の手順について記事にしておきたいと思います。
私のER34の場合、EDFCが取り付けられていましたので、EDFCモーターを取り外すところから始めました。
フロント車高調の取り外し手順
(1)EDFCのモーターを取り外す
EDFCのモーターを取り外します。
まずは、ゴムカバーを外して、モンキーレンチをEDFCモーターにかけて、17mmのスパナはアッパーマウントトップナットにかけます。
EDFCモーターだけを回そうとしても、ショックアブソーバー自体も回ってしますので、アッパーマウントトップナットにスパナをかけて、ショックアブソーバー自体が回らないようにしてから、EDFCモーターを緩めます。
(2)アッパーマウント側のナットを緩める
アッパーマウント取付ナット(2箇所)を緩めます。
この段階ではまだナットを取り外さずに、手で取り外せるぐらいまで緩めておきます。
緩めるには、14mmのソケットレンチを使用します。
(3)ショックアブソーバー下側の2箇所のボルトナットを外す
ショックアブソーバー下側のナット(黄色)と、ブレーキホースを固定しているボルト(赤色)を外します。
黄色で囲ったナットは「17mm」、赤色で囲ったボルトは「10mm」です。
(4)ショックアブソーバーを取り外す
(3)で2箇所のボルトを外した後、ショックアブソーバーを前方向へ動かすと、サードリンクからショックアブソーバーを取り外すことができます。
最後に、ショックアブソーバーを手で持ちながら、(2)で緩めたアッパーマウント側のナットを取り外します。
取り外した車高調(TYPE-FLEX)と新品(FLEX Z)との比較
今まで取り付けていた車高調は、TEINの「TYPE-FLEX」で、今回取り付ける車高調は、新品で購入したTEINの「FLEX Z」になります。
せっかくの機会ですので、新旧の車高調を比較してみます。
同じTEINの車高調なので、形状はほとんど同じです。全長は少し新品の方が長めなので、少し車高が上がってしまうような気がします。
後日に車高は調整したいと思いますが、今回はこのまま取り付けます。
フロント車高調の取り付け手順
(1)ボディとアッパーマウントの間にゴムシートを挟む
今回、乗り心地を改善するために、ボディとアッパーマウントの間にゴムシートを挟むことにしました。
ゴムシートは2mm厚のものを用意しました。
車高調のアッパーマウントの形状に合わせて、コピー用紙で型紙を作り、ゴムシートを加工しました。
これをアッパーマウントの上部に取り付けることにより、路面からの突き上げが緩和されるはずです。
(2)ショックアブソーバーの下部分をサードリンクの突起へ取り付ける
この際に、注意点が2つあります。
<①ショックアブソーバーの取り付ける向きに注意が必要>
アイリングブッシュの向きに注意して取り付ける必要があります。
ブッシュの内径が大きい方をサードリンク側に向けて取り付けます。
下の写真で向きを確認すると、出っ張りがある側(左側)が内径が大きい方になりますので、サードリンク側の突起に向けて差し込みます。
<②ショックアブソーバーとサードリンクの突起の高さが合わないので調整が必要>
一般的に、車高調への交換によりショックアブソーバーの全長が短くなり、サードリンクの突起の高さと合わなくなります。
そのため、フロントロアアームにジャッキを当てて、サードリンクの位置を上げて調整をします。
しかし、私のER34の場合、サードリンクの突起がショックアブソーバー下部のブッシュよりも高い位置にあり、逆にサードリンクの突起の位置を下げる必要がありました。
そのため、下の写真のように17mmのソケットレンチをアッパーアームのナットにかけて、下へ押し下げることでサードリンクの位置調整を行いました。
サードリンクの突起にショックアブソーバー下部のアイリングブッシュを通して、ナットを締め付けます。
締め付けトルクは、9.0~11.0kgf・mとなっているので、トルクレンチを使用して締め付けました。
足回りのボルト・ナットは重要な部品ですので、指定トルクで締め付けるようにしましょう。
その後、ブレーキホースを固定しているボルトを忘れずに取り付けておきます。
(3)アッパーマウント側のナットを締める
最後にアッパーマウント側のナットを締め付けると、フロント側の車高調の取り付けは完了です。
フロント側の車高調の取り付け手順としては、以上となります。
この後にEDFCを取り付けるのですが、EDFCの取り付け手順については、また改めて記事にしたいと思います。